Photoshopのレイヤーが統合されているデータだと部分的に手を加えるのが難しかったりしますよね。
今回はレイヤーが統合されていても文字の下に色を塗りたい場合に、簡単にできる方法を紹介します。
まずはこちらの画像をご覧ください。

例としてこの白黒の間取り図のなかで、洋室7帖の部分だけ色を塗りたいとします。レイヤーはこんな感じで統合されているので、すべてのパーツが1つになってしまっています。

もしもパーツそれぞれのレイヤーが分かれていれば簡単です。
色を塗りたい部分を選択ツールで選択し、各パーツのレイヤーの下に色を塗りつぶしたレイヤーを置くだけでOKです。
でもこのようにレイヤーが統合されていると、塗りつぶしたレイヤーが上にきてしまうので文字などが隠れてしまいます。

では実際に文字などを隠すことなく色を塗る手順をみていきましょう。
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レイヤーが統合されていても文字の下に色を塗る方法
まず色を塗りたい画像を開きます。

次に色を塗りたい部分だけ選択ツールで選択します。
今回はパスを使って選択しました。使用する選択ツールは状況にあわせて使いやすいもので大丈夫です。

選択された状態で、レイヤーパネル下の『調整レイヤー』のアイコンをクリックし『べた塗り』を選びます。

すると選択した範囲だけ塗りつぶしたレイヤーができました。(好きな色を指定できます)

このままだと文字などが隠れてしまっているので、塗りつぶしたレイヤーの『描画モード』を変更します。
塗りつぶしたレイヤーを選択し、下の画像のオレンジで囲った部分(通常と表示されているところ)をクリックします。

すると色々なモードが選べます。今回は『乗算』を選びました。

どの描画モードが適しているかは画像の色などの情報によっても変わってきます。1つずつ比べながら一番馴染んだものを選びましょう。
描画モードを乗算に変えると下の画像のようになりました。

しっかりと文字やほかの画像が表示されてますよね?
塗りつぶしレイヤーの色や、レイヤーの不透明度を変えることで色の調整も可能です。
※下の画像はレイヤーの不透明度を50%に変更したものです。

以上がレイヤーが統合されていても、文字や画像の下に色を塗る方法です。描画モードを変更するだけであっという間にできます。
まとめ
描画モードは写真の合成をするときなどによく使用します。
Photoshopでもめちゃめちゃ便利な機能のひとつなのですが、けっこう使わない(もしくは知らない)人が多いと思います。
「この場合、描画モードを変えてみたらどうなるだろう?」
みたいに意識しながら作業をすると身につくのでおすすめです。ぜひ試してみて下さい。
今日はこのへんで。
それではまた!