売れる商品写真に変える!Photoshopでの加工ポイントはこれ!

売れる商品写真に変える!Photoshopでの加工ポイントはこれ!

こんにちは、トーモです。

ネットショップやヤフオク・メルカリなんでもそうですが、売れるためには商品写真のクオリティはかなり重要です!

デジカメで撮影したままの状態ではどうしてもショボい感じになっちゃうんです。

売れているネットショップはまず間違いなく加工して綺麗にしてからアップしています。

 

今回は、

「売れる商品写真に変える」

Photoshopでの加工ポイント・手順をご紹介しますね。

ネットショップ運営歴15年、Photoshopレタッチ歴10年以上の僕が実践しているやり方です。

初心者の方でもすぐに取り入れてもらえる方法ですのでぜひ参考にしてください!

 

それではみていきましょう!

売れる商品写真に変える!Photoshopでの加工ポイント(手順)

デジカメで撮影した商品写真をPhotoshopで加工していく手順をご紹介します。

必要がない作業は飛ばしてOKですが、作業の順番はご紹介する手順におこなって頂くのがおすすめです。

 

手順1 Photoshopで写真を開く

Photoshopで写真を開く

Photoshopで加工する商品写真を開きます。今回は背景が白の商品写真についてです。

デジカメで撮影しただけの状態の写真の場合、次のポイントで修正が必要な場合が多いです。

1、色合いが実際と異なる(色かぶりしている)

2、明るさが不十分(暗い)

3、背景が白くない(白い背景紙を使っているのに)

 

基本的にはこれらのポイントを修正するように加工してあげると見違える商品写真に生まれ変わります。

 

ちなみにPhotoshopで開いた時の画像サイズはデジカメで設定されている撮影サイズになります。

上の画像は「横3267px、縦2178px、解像度350ppi」です。

よく加工する前に実際にホームページにアップするサイズに切り抜いてから作業する方がいますが、画像を小さくしてから作業すると細かい部分が加工しにくくなる場合があります。

そのため、アップするサイズに切り抜くのは手順の最後がベターです。

画像サイズが大きすぎて処理速度が遅くなる場合はストレス無いサイズまで小さくするのはOKです。長辺1,500pxくらいあれば十分でしょう。

 

手順2 写真のゴミを取り除く

写真のゴミを取り除く

まず初めに写真のゴミを取り除きます。(オレンジ枠の部分はゴミ)

ゴミ取りといいますが、レンズの汚れや実際に背景紙や商品についているゴミが写っていることが多いです。

細かい部分ですが仕上がりに差が出ますのでここは手間をかけましょう。

 

ゴミ取りにおすすめのツールは次の2つです。

1、スポット修復ブラシ

スポット修復ブラシ

消したいゴミをなぞるだけで周囲の画像情報に自動で合わせて消去してくれる便利ツールです。

僕は小さいゴミを取るときはほとんどこのツールを使っています。

ただし、取り除く範囲が大きいと消した跡に違和感がでるときがありますので、そんな場合はこちらのツールを使います。

 

2、コピースタンプツール

コピースタンプツール

画像の一部分をコピーして選んだ場所に貼り付けるツールです。ゴミの周辺部分をコピーして、ゴミの部分に貼り付けて消します。

 

ゴミ取りの作業はこの2つのツールを使えばほとんど対応できます!ゴミ取りする際は画像を拡大して作業しましょう。

 

手順3 色合いを修正する(色かぶりを取り除く)

続いて写真の色合いを修正します。

色かぶりというのは写真全体が赤や黄色、青などで色がかっている状態のことをいいます。

↓今回の写真の場合、撮影時の状態だと全体的に黄色っぽく色かぶりしてしまっています。

色かぶりの様子

色かぶりを除くにはいくつか方法がありますが、今回は「カラーバランス」という調整レイヤーを使いました。

カラーバランスについてはこちらの記事もご参考ください。

 

黄色(イエロー)を取り除きたいので、イエローのカーソルをブルー側へ動かします。

目安として白い背景に黄色っぽさが無くなればOKです。今回は「+30」動かしました。

カラーバランス補正後

 

手順4 写真を明るくする

続いて写真を明るく修正します。

写真を明るくするにはトーンカーブを使うのがおすすめです。

写真を明るくする

トーンカーブのラインを持ち上げると写真が明るくなります。

特に商品部分に注目しながら調整しましょう。商品が明るくなり過ぎてしまっては別物になってしまいますので注意が必要です。

トーンカーブについて詳しくはこちらの記事をご参考ください。

手順5 背景を白くする

ここまででも撮影時よりグッと良くなりましたが、ここでさらにひと手間加えると見違えます。

背景を白く加工しましょう。

トーンカーブで明るくした時点で背景も白くなったように感じますが、実際は完全な白ではありません。

試しにカラーピッカーで白い部分の色を調べてみると、「#e9efe5」とでました。

カラーピッカーで周辺の色を調べる

だいぶ白に近づいてはいますが、完全は白は「#ffffff」と表示されますのでまだ違います。

ここを完全な白にすると商品が見違えるほど見栄えよくなりますので是非やりましょう!

 

まず商品以外の背景の色を修正したいので、商品部分をパスで選択します。

パスで選択する

商品を選択する場合も方法はたくさんありますが、初心者の方こそパスで選択するのがおすすめです。

なぜなら、パスが一番正確に選択できるからです。

パスは慣れるまで時間がかかりますし面倒です。でもそこは売れる商品写真をつくるためと思ってトライしましょう!

 

ちなみにパス以外で選択する方法についてはこちらをどうぞ。

 

商品をパスで囲い終わったらパスを選択範囲で読み込みます。

やり方はパスパネルに切り替え、商品を囲ったパスのレイヤーを選択します。その状態でパネル下部にある「パスを選択範囲で読み込む」をクリックすればOKです。

パスを選択範囲で読み込む

 

すると商品部分のみ選択された状態になります。

 

修正したいのは背景の白い部分なので、「選択範囲の反転」をします。

メニューバーから「選択範囲」→「選択範囲の反転」をクリックします。

選択範囲の反転

 

これで商品部分以外が選択された状態になります。

 

それでは背景部分を白くしてみましょう。

メニューバーから「イメージ」→「色調補正」→「色の置き換え」をクリックします。

色の置き換え

 

「色の置き換え」ダイアログが出てきますので、背景のどこかをクリックして色を抽出し、彩度を「-100」明度を「+100」にします。

色の置き換えを実行

 

すると背景が完全な「白」に修正できました!

試しにカラーピッカーで背景部分の色を調べてみると「#ffffff」になっています。

背景が完全な白に

 

全体ではこんな感じ。

全体の様子

ちなみに選択範囲を反転させて商品部分以外を選択した状態で「Delete」で背景を消す方法もあります。

しかしこれだと商品の影も消えてしまうので、切り貼りした感じになってしまいます。

※Deleteで消すとこんな感じ

Deleteで背景を消した場合

なんだか宙に浮いてる感じになっちゃいます(汗)

影が残っていたほうがリアルなので色の置き換えで背景を白くする方法がおすすめです。

 

さあ、あと少しです!

 

手順6 ホームページに掲載するサイズに切り抜く

ここでようやくホームページのサイズに切り抜きます。

切り抜きツールを選んで、切り抜きたいサイズを入力して切り抜きましょう。

切り抜きツール

 

手順7 アンシャープマスクで画像をシャープにする

最後の手順です。

切り抜いた画像にシャープ処理をします。

ちょっとしたことですがこのひと手間が写真の質をもう一つ上げてくれます。

 

使うのは「アンシャープマスク」という機能です。

メニューバーから「フィルター」→「シャープ」→「アンシャープマスク」を選びます。

アンシャープマスク

するとアンシャープマスクのダイアログが開きますので、「量」と「半径」の値を加えます。

アンシャープマスク ダイアログ

この数字は画像サイズの大小によっても効果のかかり具合が異なってきますので、右上のプレビューのチェックを入れたりしながら実際の写真をみて調節しましょう。

かけ過ぎに注意!

※アンシャープマスクはアップするサイズに切り抜いてから実行しましょう。大きいサイズで実行してから切り抜くと見え具合が違ってくるからです。

 

手順はこれで終了です。

完成した商品写真はこちら。

完成

ちなみに修正前の撮影時の写真はこちら。

色かぶりの様子

 

どちらの商品が買いたくなるかは一目瞭然ですよね!?

 

まとめ

売れる商品写真に変える!Photoshopでの加工ポイントについてご紹介しました。

だいたいデジカメで撮影した際の修正ポイントは、

1、色合いが実際と異なる(色かぶりしている)

2、明るさが不十分(暗い)

3、背景が白くない(白い背景紙を使っているのに)

という点です。(3、は背景を白くする場合)

 

大きい画像サイズのまま上記の3点を修正し、その後に実際にホームページ等にアップするサイズに切り抜きます。

そして仕上げにアンシャープマスクでシャープ処理をしてあげると訴求力の高い綺麗な写真に仕上がります。

 

注意点としては、修正しすぎて実際の商品の色み・明るさと違い過ぎないようにする点です。

あくまでも実物の商品に近づけることを意識してやってみましょう。

 

最初のうちは(特にパスで切り抜くのに)時間がかかって当然です。たぶん1時間以上かかるかもしれません。

でも数をこなして慣れてくると5分程度で仕上げられるようになりますので大丈夫。

 

ぜひ参考にしてみてください!

 

今日はこのへんで。

それではまた!

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