これからWebデザインを始めようと決めたとき、必ずといっていいほど悩む問題があります。
それはずばり、
PhotoshopとIllustratorどっちを覚えたほうがいいの?
どちらもデザインをする上で超有名な2大ソフトですが、それぞれ得意分野や使い方が異なっています。
そのため初心者の方にとって両方いっぺんに覚えるのは結構しんどいです。
Webデザインを始めようとしているということは、ほとんどの方はそれで何かしらの仕事をしたいと考えているでしょう。
当然ですがソフト選びで失敗したくないですよね?
「せっかく時間をかけて勉強したのに間違っていたのか・・」なんてことは避けたい。
そんなあなたにWebデザインを始めるならPhotoshopとIllustratorどっちを覚えるべきか紹介します。
この記事を書いている僕はPhotoshopもIllustratorも15年ほど経験があり、Webデザインで副業をしています。
いきなり結論からいうと初心者の方はPhotoshopから始めるのが良いです。
それには理由がありまして、その理由をしっかりと知ったうえでPhotoshopを選んで勉強すると後々必ず役立ちます。
ぜひ参考にしてみてください。
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目次
PhotoshopとIllustratorの知っておくべき違いとは?
まずはPhotoshopとIllustratorで大きく違う点について知っておきましょう。
どちらもデザインを得意とするソフトですが内容としてはかなり違いがありますので。
Photoshopは「ビットマップ画像」、Illustratorは「ベクトル画像」を扱うのが基本
2つのソフトを比較すると細かい点でいえばたくさんの違いがあるんですが、一言でいうとこれです。
■Photoshopは「ビットマップ画像」を扱う
■Illustratorは「ベクトル画像」を扱う
いきなり専門用語でちょっと難しいと思いますがここは頑張ってついてきて下さい。
絶対に知っておきべきことでして、ここを理解すれば後々「これはPhotoshopでつくるべきだな」とか「ここはIllustratorだな」とすぐ判断できますので。
「ビットマップ画像」と「ベクトル画像」についてはこちらの記事に詳しく解説してあります。
「ビットマップ画像」と「ベクトル画像」の違いを踏まえるとPhotoshopとIllustratorそれぞれ得意分野は次のように分けられます。
Photoshop:写真を加工したり文字や図形に複雑な加工を施すのが得意
Illustrator:イラストを描いたりロゴなどのデザインが得意
Photoshopが得意な作業
Photoshopが得意な作業は写真や文字などの複雑な加工です。
特に写真の加工に関してはIllustratorではできないのでPhotoshopが必須になります。
たとえばこちらの画像のようにスタジアムの写真にサッカー少年の写真を合成するなんて作業はPhotoshopならお手の物です。

また文字や図形などに複雑な加工をするのも得意です。
![]()
出典:WeGraphics
Illustratorが得意な作業
Illustratorが得意な作業は何といってもイラストやロゴの作成です。
こういったイラストもそうですし、

このような企業ロゴの作成にも向いています。
![]()
出典:ロゴデラックス
Illustratorのほうが作りやすいというのもありますが、「ベクトル画像」なのでサイズを簡単に変えられるのが最大のメリットです。
イラストやロゴなどは使う場所によってサイズを変える機会が多いからですね。(Photoshopでも対応できなくはないですがIllustratorのほうが圧倒的に適してます。)
またもうひとつIllustratorが得意な作業としてレイアウトがあります。
レイアウトとは写真や文字などの配置を決める作業のことでして、イラストや写真を等間隔で配置したり、テキストの段組をしたりするのが得意です。
そのため、昔から雑誌やチラシなどのデザインはIllustratorでおこなうことが多いんですね。
Webデザイン初心者はまずはPhotoshopを覚えるべし
Photoshop・Illustratorそれぞれの得意な作業から、昔からデザインをおこなう媒体によってソフトが使い分けられてきました。
Photoshop:Webデザイン
Illustrator:チラシ・雑誌・DMなど紙面のデザイン
僕は今までにたくさんのWebデザイナーの方に会いましたが、みんな次の2パターンでした。
■PhotoshopのみでWebデザインをおこなう
■PhotoshopとIllustratorを使い分けてWebデザインをおこなう
逆にいえばWebデザインをしている人でIllustratorのみしか使えない方には会ったことがありません。
というわけでWebデザイン初心者の方はまずはPhotoshopから覚えるべしです。
ひとつ付け加えるとPhotoshopで写真レタッチ(写真の加工)のスキルを伸ばしておくと差別化できておすすめ。
なんといってもIllustratorでは写真加工はできませんので、写真加工に強くなればPhotoshopの特性を活かすことができます。写真を使わないWebサイトは少ないですので。
Webデザイン初心者がPhotoshopとIllustrator両方いっぺんに覚えるデメリット
もちろんWebデザインをやる場合でもPhotoshopとIllustratorどちらも使えるに越したことはありません。
それを言ってはこの記事の意味がないのですが(笑)
「じゃあ結局両方やったらいいんじゃん」ってなりますが、二兎を追う者は・・みたいになったら元も子もありません。
両方いっぺんに覚えるのってけっこうデメリットもあるんです。
■時間的デメリット
■金銭的デメリット
まず時間的デメリット。当然ですが1つのソフトを覚えるよりも2つのソフトを覚えるほうが時間がかかります。
PhotoshopとIllustratorで似たような機能もありますので倍とまではいいませんが、とはいえ効率が悪いと倍以上かかるかもです。
時間がかかると途中で挫折しちゃうリスクが出てきます。これ重要です。いかに挫折せず続けるかが大事。
次に金銭的デメリット。
PhotoshopもIllustratorもAdobeという企業から月額料金で利用します。月契約の場合だとPhotoshop(3,180円/月)、Illustrator(3,180円/月)が必要です。
これってかなり大きいですよね?
コスト的にも最初はひとつに絞って始めたほうがおすすめです。
ちなみにPhotoshopだけなら年契約になりますが月額980円で利用できる超お得なフォトプランというのがあります。
PhotoshopとIllustratorを使い分けてWebデザインをして脱初心者へ

Webデザインをこれから始める方はまずはPhotoshopから覚えて余裕が出てきたらIllustratorも覚えていくのがいいでしょう。
紹介したようにそれぞれ得意な作業がありますので、両方使えたほうが効率的ですしクオリティもアップします。
例えばWebページをデザインするうえで必要な素材(写真やテキスト)はPhotoshopで作成し、それをIllustratorで取り込んでレイアウトするとか。
逆にロゴやイラストをIllustratorで作成してPhotoshopに取り込んでもいいですし。
また仕事としておこなう場合は相手(クライアント)の要望に応えることも大切になってきます。
「ここはIllustratorのデータでください」と言われた場合に対応できると受けれる仕事の幅も拡がりますので。
まとめ
Webデザイン初心者はPhotoshopとIllustratorどっちを覚えるべきかについて紹介しました。
結論としてはPhotoshopから始めるのが断然おすすめです。
Photoshopしか使えなくても受けれるWebデザインの仕事はたくさんあります。
まずはPhotoshopを習得することに集中してから次のステップでIllustratorがいいと思います。
ちなみにWebデザインで仕事を受ける場合、HTML・CSSを覚えて自分でコーディングできるとより強くなります。
長くなるのでまた別記事で紹介しますが、Webサイトとして運用するにはデザイン部分とそれをPCやスマホで見られるようにするコーディング部分が必要です。
どちらもできればWebサイト制作が個人で請け負えるようになります。
なのでステップとして、
「Photoshop」→「Illustrator」
という流れでもいいですが、
「Photoshop」→「HTML・CSS」→「Illustrator」
という流れで習得するのもおすすめです。
Webサイト制作のスキルを身につけるなら独学よりも今はオンライン講座など利用すると短期間で身につきます。
よければこちらの記事もご参考ください。
今日はこのへんで。
それではまた!