こんにちは、トーモです。
Photoshopの使い方【初心者編】第24回目です。
今回は選択範囲の基本についてご紹介します。
選択範囲はPhotoshopを使う上で欠かせません。
今ではスマホの機能やアプリなどで簡単に写真の明るさを調整したりエフェクトを加えたりできますが、スマホの場合は画像全体に効果をかけるのが基本です。部分的に加工することもできますが、スマホの画面では大まかにしかできません。
対してPhotoshopでは選択範囲を使いこなすことで、精密に意図した部分のみに加工をすることができます。
精密に加工できることでクオリティの高い修正や制作が可能となります。
選択範囲の作り方や用途はたくさんあります。
今回は選択範囲という言葉を初めて聞いた方のためにも、選択範囲とは何ぞや?という基本についてご紹介していきます。
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選択範囲とは?
Photoshopの選択範囲とは、
画像の中で選択されている部分
のことをいいます。
何が優れているのかというと、選択範囲をつくることで範囲内だけを編集することができるんです。
つまり、選択されていない部分は保護することができます。
画像全体を明るくしたり色みを変えたい場合には選択範囲は必要ありませんが、画像の一部だけ編集したい時にはそれがどの部分なのか選択範囲で示す必要があります。
例えば、下の写真のコーヒーカップだけ選択範囲を指定することで、コーヒーカップのみに編集を加えたり複製したりすることができるんです。

試しにコーヒーカップの部分だけ選択範囲をつくるとPhotoshop上ではこんな感じに表示されます。

コーヒーカップの縁が点線で囲まれているのが分かります。
Photoshopでは選択範囲は点線で表されます。
この点線で囲まれた部分だけに色々な編集をおこなうことができるわけです。
Photoshopの選択範囲で知っておくべきポイント
Photoshopの選択範囲には次の3つのポイントがあります。
1、選択範囲は形状だけでなく特定の色のみを指定することもできる
2、選択範囲は段階的に指定することもできる
3、選択範囲の囲みはぼかして指定することもできる
まず1つめですが、選択するというと今回のコーヒーカップだったり、例えば画像内の人物だったり時計だったり、特定のモノ(形状)を選択するように思われますが、形状だけでなく色のみを指定することもできます。
試しにコーヒーカップの青色の部分だけ選択してみましょう。
特定の色だけ選択する方法は別記事で詳しくご紹介しますが、今回は「色域指定」という方法でおこないます。
こちらが色域指定で青色部分のみ選択した状態です。

これでコーヒーカップの青色部分だけに編集をかけることができます。
あとは調整レイヤーの「色相・彩度」など色みを変更する機能をつかって色を変えていくだけです。
青色を緑色に変えた画像がこちらです。

こういったように、形状だけでなく色を選択することで、特定部分の色を簡単に変えたりすることができます。
次に2、選択範囲は段階的に指定することもできるについてですが、
これは最初のうちは頭で理解しようとすると少し難しいかもしれません。
ですので、「こんな機能もあるんだ」くらいで大丈夫です。
ある部分を選択するというと、「選択されている部分」と「選択されていない部分」に分かれるとイメージすると思います。
つまり、「選択されている部分」が100%だとすると、「選択されていない部分」は0%みたいな。
でもPhotoshopの選択範囲というのは対象のピクセルを256段階で選択できるんです。
ちょっと難しいですが、例えばある画像を半分だけ、つまり50%だけ選択することもできます。
先ほどのコーヒーカップの画像全体を50%選択してみるとこんな感じになります。

白と黒の模様のようなものはPhotoshopで「透明」を示す部分です。
つまりコーヒーカップの画像を50%選択することで、半分透明な状態になっていることを表します。
最初は「50%選択して何の意味があるの!?」と思われるかもしれませんが、後々精密な加工をおこなうには欠かせない機能になります。
前回ご紹介したマスクなどで威力を発揮します。
また詳しくご紹介しますので、今はそんな機能があるんだと覚えておいてください。
最後に3、選択範囲の囲みはぼかして指定することもできるについてです。
選択するというと、選択した部分の囲みはピシッとハサミで切ったように選択するように思いますが、囲みの部分はぼかして指定することもできます。
選択範囲をぼかさずにコーヒーカップを移動させるとこんな感じになります。

次に選択範囲をぼかしてコーヒーカップを移動させるとこんな感じになります。

ぼかしていない方はエッジの部分がピンとしていますが、ぼかしている方はエッジの部分がボワーっとしています。
今回は分かりやすく大げさにぼかしていますが、合成などおこなうとき背景と馴染ませるために選択範囲をぼかすことはよく行います。
以上が最初に押さえておくべきPhotoshopの選択範囲の基本になります。
まとめ
Photoshopの選択範囲という機能は、精密な加工をおこなったりクオリティの高いものに仕上げるために欠かせない機能です。
初心者の方は画像全体に効果を適用するケースが多いのですが、実務で作業する場合は必ず適用したい部分だけを選択しておこないます。
Photoshopの選択範囲の作り方にはたくさんの種類があります。
選択する対象や目的などによって、適材適所がありますのでそれらを使いこなせるようになれば高度な作業が可能になるわけです。
次回から少しずつ詳しくご紹介していきますね。
今日はこのへんで。
それではまた!