こんにちは、トーモです。
今回はPhotoshopの使い方【初心者編】第14回目です。
ここでは色調補正についてご紹介します。
色調補正はこれぞPhotoshopというようなワクワクする機能です。
僕は個人的にPhotoshopで色調補正をやっている時が一番楽しい時間ですw
今までは基礎知識中心でしたが、ここから実践的なノウハウになっていきますのでどんどん楽しくなっていくと思います!
具体的な例を画像で挙げながら分かりやすくご紹介していきますね。
スポンサーリンク
目次
色調補正とは?
色調補正とは画像の「色調」を「補正」することです。
つまり、画像の明るさだったり色合い、鮮やかさ(彩度)、コントラストなどの色調を変更することをいいます。
撮影した写真が「なんだか暗いなー」ってこと良くありますよね?そんな時でも色調補正で簡単に明るくすることができます。
例えばアイキャッチ画像でも使用したリンゴの画像ですが、こんな暗い写真でも1分もかからず明るくできちゃいます。


どうです?美味しそうなリンゴになりましたよねw
この明るさの補正は、トーンカーブという色調補正の機能を使っています。明暗をつけたい場合に便利な機能です。
Photoshopには約20種類もの色調補正機能が備わっています。前回の#13「レイヤーについて その4」【Photoshopの使い方 初心者編】でも書きましたが、
色調補正は調整レイヤーを使えばいくつかの機能を重ねて適用できます。
ひとつの機能では補正しきれなくても、組み合わせることで理想のかたちに補正することができるんです。
とはいっても約20種類もの機能を全て使いこなす必要はありません。
実際にはよく使う機能はその半分くらいでしょうか。
まずは使用頻度の高いものだけご紹介していきたいと思います。
使用頻度の高い色調補正
では、実際に画像をあげながら使用頻度の高い色調補正機能をみていきましょう。
細かい使い方についてはひとつずつ別記事でご紹介してきたいと思いますので、ここでは特徴だけご紹介しますね。
トーンカーブ
トーンカーブはPhotoshopにおける最も重要な機能の一つといっても過言ではありません。
この機能ひとつだけで画像の色調や濃度、明暗やコントラストまで修正することができます。僕は色調補正をする際にはまずはトーンカーブで一通りおこなって、不足している部分を他の補正機能で補うようにしています。
補正前

補正後 リンゴの赤が鮮やかになりました。

レベル補正
レベル補正は主に画像の明暗を調整する際に使います。暗い画像を明るくしたり、逆に明るい画像を暗くしたりです。
ヒストグラムというグラフを使って補正します。
ヒストグラム

補正前

補正後 全体的に暗くしました。引き締まった感じになりましたね。

色相・彩度
色相・彩度とは画像の色相、彩度、明度の3つを簡単に調整できる機能です。色相とは「赤」や「青」などの色味のことです。彩度は色の鮮やかさ。明度は色の明るさの度合いをいいます。
3つを同時に調整できるので幅広い補正ができてとっても便利な機能です。
補正前

補正後 赤色を抑えてみました。印象がぐっと変わりますね。

カラーバランス
カラーバランスとは色のバランスを補正する機能です。画像が全体的に赤っぽかったり(赤かぶり)、黄色っぽかったり(黄かぶり)している時に、自然な状態に補正するときなどに便利な機能です。
補正前

補正後 全体的に赤色を強くしてみました。

明るさ・コントラスト
明るさ・コントラストとは、名前のとおり画像の明るさとコントラストを調整する機能です。トーンカーブやレベル補正でも調整できますが、それよりも操作がシンプルなので手軽に調整できるのが特徴です。
補正前

補正後 コントラストを強くしました。ねむたい画像が別画像のようになっています。

レンズフィルター
レンズフィルターとはカメラレンズの前に取り付けるフィルターのことで、暖色系や寒色系の色を調整することができます。
例えば日陰で撮影した画像は青みがかることが多いので、それを自然なかたちに調整したりなどです。
補正前

補正後 暖色系を強くしました。暖かみのある感じになりましたね。

白黒
白黒はカラー画像をモノトーン(単一色)に変換できる機能です。単純に白黒画像にするだけではなく、「着色」という機能を使うことで好きな色のモノトーン画像に変更することができます。
補正前

補正後 簡単に白黒画像にできます。

補正後 白黒だけじゃなく、好きな色のモノトーン画像も簡単にできます。

特定色域の選択
特定色域の選択とは、たとえばレッド系、イエロー系、グリーン系など個別の色に絞って色味を変更できる機能です。使いこなせば様々な色の変化が実現できます。
補正前

補正後 グリーン系を強くしてみました。

シャドウ・ハイライト
シャドウ・ハイライトとは、暗い部分(シャドウ)、明るい部分(ハイライト)ごとに明暗を調整できる機能です。つまり暗いところだけ明るくしたり、明るいところだけ暗くしたりなどです。
逆光で顔が暗くなってしまったのを明るくしたり、いろいろな場面で使える機能です。
補正前

補正後 明るい部分だけ暗くしてみました。

まとめ
今回ここでご紹介した色調補正の機能は、普段僕が写真レタッチをする際に頻繁に使っているものです。
特にトーンカーブ、レベル補正、色相・彩度などはどの補正にも使う頻度の高い重要な機能になります。
色調補正にはこれが正解というゴールはありません。人によって感じ方が違うからです。もっと明るい方が良いという人もいれば、暗い方が良いという人もいます。
特にクライアントから依頼を受けたりする際には、どんな仕上がりを望んでいるのかしっかり把握してそれに近づけることが重要になってきます。
すぐに全てを使いこなすことは難しいので、ひとつずつ練習して慣れていくのが大切だと思います。
次回から、詳しい使い方をご紹介していきますね。
今日はこのへんで。
それではまた!