こんにちは、トーモです。
今回はPhotoshopの使い方【初心者編】第9回目です。
ここでは作業の取り消し、やり直しの方法についてご紹介します。
Photoshopによるデジタル画像の加工の強みは何といってもやり直しが効くことです。
いわばタイムマシーンのようなものです。
失敗したり、イメージと違ったときには何度でも同じところからやり直すことができます。一発勝負ということがありません。
逆にあれこれ試しながらどんどん良いものに仕上げていくことができます。
作業のやり直しにはいくつか方法がありますのでみていきましょう。
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メニューバーから選択する
ではまず最初のやり方です。
「メニューバー」から「編集」を選びます。「画像を変更の取り消し」・「1段階戻る」・「1段階進む」という項目があります。

「画像を変更の取り消し」を選べば、たった今おこなったアクションを取り消すことができます。「1段階進む」を選ぶと実行した1つ先のアクションに進むことができます。「1段階戻る」を選ぶと、1つ前に実行したアクションに戻ることができます。
アクションというのは例えば画像を明るくしたり、画像を切ったり、何らかの機能を使った行動のことを指します。
「画像を変更の取り消し」と「1段階戻る」は似ていますが、「画像を変更の取り消し」は一度クリックするとアクション前に戻りますが、もう一度クリックすると今度はアクション後にまた戻ってきますので、どんどんアクションを遡りたい場合には「1段階戻る」を続けてクリックすれば戻っていきます。
ちょっと言葉では説明しにくいので、このあたりは実際に操作をしてみて違いを実感してみてください。
とはいえ、この方法は直近の行動をやり直したい場合には便利ですが、次に紹介する方法のほうが簡単なので恐らくあまり使うことはないかなと思います。
ショートカットキーでやり直す
1つ前のアクションだけに戻りたい場合には、ショートカットキーを使うのが便利です。先ほど説明した「画像を変更の取り消し」と同じことができます。
「Ctrl」+「Z」を押してみてください。すると今おこなったアクションが無くなり、ひとつ前の段階に戻ることができます。
この「Ctrl」+「Z」はとてもよく使いますのでここで覚えちゃいましょう。今おこなったアクションの結果が気に入らなかったり、間違えてしまった場合は「Ctrl」+「Z」を押せば一瞬で取り消せます。
ヒストリーパネルから選択する
続いてヒストリーパネルからやり直す方法です。この方法が一番使い勝手が良いので何度も使うことになります。
ヒストリーパネルというのはPhotoshopが操作の履歴を自動で保存してくれまして、その履歴を表示したパネルになります。
#07 Photoshopの使い方 「おススメのワークスペース」 【初心者編】でも書いていますので参考にしてみてください。
例えば、「新規ドキュメント」を作成してそこに「文字」を書きます。そしてその文字の色を「赤」に変更します。
下の画像は文字を赤色に変更した状態です。

ここまでのアクションがヒストリーパネルにどのように記録されているかというと、下の画像のようになります。

「新規ドキュメント」を作成したら「新規」と記録され、「文字」を書いたら「新規テキストレイヤー」、「文字」の色を「赤」に変更したら「文字スタイルを設定」と記録されます。テキストとは文字のことです。
それぞれちょっと言い回しが変わって記録されていますが、他のアクションだったらどのように記録されていくのか最初のうちは色々試して覚えていきましょう。
そして見てお分かりのように、パネルの上部から順番に下に向かって記録されていきます。パネルの一番下に記録されているのが最新のアクション履歴になります。
このヒストリーパネルのとっても便利なところは、今まで実行したアクションを時系列順に一目で分かるのはもちろんですが、さらに過去のアクションを選択することでその時点まで遡ることができるんです。
ですから、例えば文字の色を変える前まで戻りたければヒストリーパネルの「新規テキストレイヤー」をクリックします。文字を書く前まで戻りたければ「新規」をクリックします。
今回の例では3つのアクションしかしていませんが、通常は作業を進めていくと何十というヒストリーが記録されていきますので、メニューバーから一つずつ戻るよりも1クリックで戻れるため便利になります。
しかしひとつ注意が必要です。ヒストリーパネルから過去のアクションに戻った時に、そこから別の作業を新たにおこなうと今度はその作業が記録されていきます。つまり過去のアクションに戻る前の記録は消えてしまうのです。
やっぱりやり直す前のほうが良かったと思っても戻れなくなりますので気をつけましょう。また戻る可能性がある場合にはヒストリーを保存しておくと安心です。
下の画像の2つのボタンから保存することができます。

(1)は「現在のヒストリーから新規ファイルを作成」するボタンです。(2)は「新規スナップショットを作成」するボタンになります。どちらも保存するのは同じですが、ちょっと異なりますので覚えておきましょう。
(1)の「現在のヒストリーから新規ファイルを作成」するというのは、このボタンをクリックした時点での状態で画像が複製され、新規ファイルとして作成されます。つまり同じ内容の画像が2つの別ファイルとして存在することになります。
(2)の「新規スナップショットを作成」というのは、このボタンをクリックした時点での状態の画像をスナップショットとしてヒストリーパネルの上部に保存されます。1つのファイル内に保存しておくことになります。画像を閉じるとスナップショットも消去されてしまいますのでご注意ください。

スナップショットをクリックすれば、いつでも保存した時点の状態に戻ることができます。
どちらの方法が良いかは好みや使いやすさにもよりますので、試してみて良い方を使ってください。
ちなみに、このヒストリーの記録数には上限があります。最初の設定では20回です。つまり過去20回分の履歴を遡ることができます。
この20回がどんな程度なのか初めのうちはピンとこないと思いますが、恐らくすぐに少ないと感じてくると思います。
そんなときは「メニューバー」の「編集」→「環境設定」→「パフォーマンス」からヒストリーの保存数の上限を増やすことが可能です。

僕は通常は100回に設定しています。これだけあれば普通は困ることはないかと思います。
もっと多い方がいいんじゃない?って思われるかもしれませんが、ヒストリーを保存すればするほどパソコンのメモリーを消費することになります。
クリックすればいつでもその状態に戻れるってことは、ヒストリー数の分だけその状態が保持されているわけですからね。これが200とか300とかに設定してしまうとパソコンのスペックにもよりますが、処理が極端に遅くなったり最悪フリーズしてしまったりとリスクになってしまいます。
まとめ
Photoshopの作業の取り消し・やり直し方についてご紹介しました。
特にヒストリーパネルの操作は頻繁に使いますので早い段階で覚えておくと大変便利です。
最初のうちは実際に色々な操作をしてみて、それがヒストリーパネルにどのように記録されていくのか見ていくと良いです。
そして、ヒストリーを遡ってみたり、新しいアクションをしたら遡る前のヒストリーがどうなるのか操作しながら体験してみましょう。
今日のところはこのへんで。
それではまた!