【ネットショップ】バナー作成で商品画像を自然に合成する手順

ネットショップのバナー画像を作るときに商品画像を合成することって多いですよね?

ただ切り抜いて貼りつけただけよりも、ちょっとひと手間加えると合成が自然になってクオリティがあがります。

今回は僕が普段やっている商品画像を自然に合成する手順を紹介します。

商品画像に限らず画像合成するときに役立ちますのでぜひチェックしてみてください。

ネットショップのバナー作成で商品画像を自然に合成する手順

合成する商品画像はこちらです。

合成する商品画像

背景はこちらです。

合成する背景画像

商品画像を切り抜く

まずは商品画像を切り抜きます。切り抜きは自動選択系のがたくさんありますがパスでやるのがやはり綺麗です。

商品画像をパスで切り抜く

パスで切り抜くときのコツは対象のやや内側にパスを引いていくと馴染みやすいです。

対象のやや内側を切り抜いていく

切り抜いたパスでフォルダーにマスクをかける

切り抜いたパスで選択範囲をつくり、フォルダーを作成してマスクをかけます。商品画像の背景レイヤーをコピーしてフォルダー内に入れます。

切り抜いたパスで選択範囲をつくりフォルダーにマスクをかける

背景画像に切り抜いた商品画像を移動する

切り抜いた商品画像をフォルダーごと背景画像へ移動します。この時に大きさも調整します。

背景画像に商品画像を移動する

↑移動しただけでも悪くはない感じです。今回はこのままでもOKかもですが、背景と商品によっては違和感でまくりの場合もあります。

ここから背景に馴染ませる作業をしていきます。

商品画像の明るさを調整する

まずは商品画像の明るさをトーンカーブで調整します。

商品画像の明るさを調整する

今回は移動させただけでもけっこう馴染んでいたので気持ち少しだけ暗くしました。明るさ調整する際の注意点は次のとおりです。

・商品の色みを損なわないようにする

 

・暗くし過ぎないようにする

やり過ぎ注意ということですね。とくに色みは変わり過ぎるとクレームにも繋がってしまいます。

フリンジを消していく

次にフリンジを消していきます。フリンジとは画像の境界線に出る汚れのことで、切り抜き前の背景と合成後の背景の色に差があると出ます。

商品画像のフリンジ

今回は切り抜き前の背景色が『白』で、合成後の背景色が『黒』ですので上の画像のように白いフリンジが出てしまいます。

合成ではフリンジを消すのが基本になります。Photoshopではフリンジを自動で消す方法もありますが完全ではないので手作業します。

まずは消したいフリンジの近くの色をカラーピッカーで拾います。

フリンジ消去の手順

次に拾った色でべた塗りしたレイヤーを作成します。レイヤーは先ほど暗くしたトーンカーブの上に置きましょう。

拾った色でべた塗りをする

べた塗りしたレイヤーの不透明度を少し下げます。商品の質感が残るように不透明度を下げますが、下げ過ぎるとフリンジが完全に消えませんのでそこはバランスをみます。

べた塗りの不透明度を下げる

べた塗りしたレイヤーのマスクを反転(Ctrl + I)させていったん全て隠します。

マスクを反転させる

ブラシツールを選択し、白のブラシでマスクをなぞってフリンジを消していきます。(白のブラシでマスクをなぞると隠れていた部分が現れてきます)

フリンジを消した画像

コツとしては柔らかくて薄いブラシで少しずつなぞっていくことです。ブラシ設定についてはこちらの記事をご覧ください。

背景に商品の影をつける

次に背景に商品の影をつけます。影は必須ではないのでその時の完成イメージによってはつけなくてもOKです。

『背景』と『商品』の間にトーンカーブを作成し、右端のポイントをグッとさげて背景を暗くします。

トーンカーブで暗くする

先ほどのフリンジ除去の時と同じように、トーンカーブのマスクを反転させて影をつけたい部分だけ白いブラシでなぞります。

トーンカーブのマスクを反転させる

影をつけると接地する商品部分にフリンジが出てしまいました。

影の接地面のフリンジを除去する

フリンジを除去します。商品フォルダー内の一番上にトーンカーブをつくり、右端のポイントを下げてうっすら商品が見えるくらいまで暗くします。

トーンカーブで暗くする

先ほどのフリンジ除去と同様に、トーンカーブのマスクを反転させて白いブラシでフリンジを消していきます。

影との接地面のフリンジを除去した比較画像

最後に商品の色みを背景に合わせて完了です。

最後に商品の色みを背景に合せます。これは僕が合成する際に必ず最後におこなっている作業です。より馴染むので便利です。

まず背景のメインの色をカラーピッカーで拾います。商品フィルダー内に一番上に拾った色でべた塗りしたレイヤーを作成します。

背景の色をカラーピッカーを拾う

べた塗りしたレイヤーの『描画モード』をカラーに変更し、背景と馴染むくらいまで不透明度を下げます。

描画モードをカラーにして不透明度で調整

今回は『8%』まで不透明を下げてみました。だいたい5%~10%の範囲にすることが多いです。不透明度が大きすぎると商品の色みが失われるのでご注意ください。

背景の色みを合わせた比較画像

作業前と作業後の比較画像

こちらが作業前の画像です。

作業前の画像

こちらが作業後の画像です。

作業後の画像

貼り付けた感がなくなってより背景に馴染んでいると思います。

ちょっと手間はかかりますが慣れれば15分くらいで作業可能です。

あとは空いている左側にテキストを配置すれば商品バナーの完成です。(テキストはダミー)

バナー画像例

まとめ

ネットショップのバナー作成で商品画像を自然に合成する手順について紹介しました。

今回紹介した方法は僕が普段おこなっている作業です。

ポイントは次のとおりです。

■商品の明るさを調整

 

■商品のフリンジを除去

 

■商品に影をつける(つけない場合も有)

 

■商品の色みを背景に合わせる(ほんの少し)

商品ページのメイン画像やアイキャッチ画像などはやはりクオリティを上げるとお客さまの反応も違いますよ。

すべての商品画像を加工することは時間的にも難しいかもですが、重要な画像はやはり手間を加えたほうがいいでしょう。

今日はこのへんで。

それではまた!

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