#21 「自然な彩度」と「彩度」の違い【Photoshopの使い方 初心者編】

#21 「自然な彩度」と「彩度」の違い【Photoshopの使い方 初心者編】

こんにちは、トーモです。

今回はPhotoshopの使い方【初心者編】第21回目です。

調整レイヤーのひとつである「自然な彩度」の使い方と「彩度」との違いについてご紹介します。

彩度というのは色の鮮やかさのことをいいますが、Photoshopってこの彩度を調整できる機能がいくつかあるんです。

始めたばかりの方は

「どの機能を使ったらいいの?」

って迷っちゃいますよね。

そのあたりも含めて書いていきますね。

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自然な彩度の使い方

自然な彩度の使い方は簡単です。

まずは「レイヤーパネル」下部にある色調補正のアイコンをクリックします。

色調補正のやり方 調整レイヤー

メニューのなかに「自然な彩度」がありますので選びます。

すると下のパネルが開きます。

自然な彩度 パネル

上のスライダーが「自然な彩度」。下が「彩度」です。

スライダーを右に移動させると彩度が高くなり、左に移動させると彩度が低くなります。

これだけです。簡単ですよね?

そこで問題なのが、この2つ「何か違うの?」ってとこ。

それに彩度ってもうひとつ調整できる機能がありました。

前回ご紹介した調整レイヤー「色相・彩度」でも真ん中のスライダーで調整することができます。

#20 色相・彩度の使い方【Photoshopの使い方 初心者編】

これらの違いについて詳しく見ていきましょう。

「自然な彩度」と「彩度」の違いを比較!

彩度を調整する機能として、「自然な彩度」・「彩度」・「【色相・彩度】の彩度」があります。

この3つの機能、名前は似ていますが効果には違いがでてきます。

実際にそれぞれの機能で調整してみた結果を比べてみました。

調整する画像はアイキャッチで使ったこちらの画像。

元画像

次の順番で調整した画像を載せてみました。

1番目、自然な彩度(調整レイヤー:自然な彩度)

2番目、彩度(調整レイヤー:自然な彩度)

3番目、彩度(調整レイヤー:色相・彩度)←「マスター」で調整

それぞれ「+50」に調整してみた時の比較

まずは「自然な彩度」で「+50」に調整した画像です。

自然な彩度 +50

次に「彩度」で「+50」に調整した画像です。

彩度 +50

そして【色相・彩度】の「彩度」で「+50」に調整した画像です。

色相・彩度の彩度 +50

どうでしょうか?

1番目の「自然な彩度」では、「気持ち鮮やかになったかな?」って程度です。

2番目の「彩度」(自然な彩度の)ではかなり色が強くなっています。

3番目の「彩度」(色相:彩度の)ではちょうど1番目と2番目の中間くらいでしょうか。

では今度は「+100」にした時の結果を比較してみましょう。

それぞれ「+100」に調整してみた時の比較

まずは「自然な彩度」で「+100」に調整した画像です。

自然な彩度 +100

次に「彩度」で「+100」に調整した画像です。

彩度 +100

そして【色相・彩度】の「彩度」で「+100」に調整した画像です。

色相・彩度の彩度 +100

いかがでしょうか?

1番目の「自然な彩度」ではかなり鮮やかになっていますが、自然な~というだけあって違和感はあまりありません。

2番目の「彩度」(自然な彩度の)では色が濃くなり過ぎていて不自然です。

3番目の「彩度」(色相:彩度の)では色が崩れてしまっています。

「自然な彩度」と「彩度」の違い

これらの違いを見比べてみても分かるように、

「自然な彩度」では他の色とのバランスをみながら自動で自然な感じに調整してくれます。

「彩度」では全体の色を同じ度合いで変化させていきます。

つまり、「自然な彩度」は彩度が高い色は抑えつつ、他の彩度が低い部分を高くしてちょうど良いバランスにします。

「彩度」は全体的にどんどん彩度が高くなっていきますので、高くし過ぎると違和感がでてきてしまいます。

この違いは大きいですので、どう仕上げたいのかによって使い分ける必要があります。

今度は逆に彩度を低くしたものを見比べてみましょう。

それぞれ「-50」に調整してみた時の比較

まずは「自然な彩度」で「-50」に調整した画像です。

自然な彩度 -50

次に「彩度」で「-50」に調整した画像です。

彩度 -50

そして【色相・彩度】の「彩度」で「-50」に調整した画像です。

色相・彩度の彩度 -50

いかがでしょうか?

1番目の「自然な彩度」が一番色味が残っています。

次が3番目の「彩度」(色相:彩度の)。

2番目の「彩度」(自然な彩度の)が一番色味が失われていますね。

では今度は「-100」にした時の結果を比較してみましょう。

それぞれ「-100」に調整してみた時の比較

まずは「自然な彩度」で「-100」に調整した画像です。

自然な彩度 -100

次に「彩度」で「-100」に調整した画像です。

彩度 -100

そして【色相・彩度】の「彩度」で「-100」に調整した画像です。

色相・彩度の彩度 -100

いかがでしょうか?

1番目の「自然な彩度」では色がまだ残っていますね。

2番目の「彩度」(自然な彩度の)では色が完全に失われて白黒になっています。コントラストも低くなってますね。

3番目の「彩度」(色相:彩度の)では色が完全に失われていますが、2番目と比べるとコントラストが高い感じです。

まとめ

今回は比較しやすいように「50」と「100」という大きな数字で調整して見比べてみました。

「自然な彩度」は他の色とのバランスをとりながら調整してくれますので、名前のとおり自然な感じに仕上げてくれます。

「彩度」は調整の数字を大きくするほど色が強くなり過ぎて違和感が出てしまいました。

【色相・彩度】の「彩度」はプラスもマイナスも「50」くらいまでは違和感は出にくかったですが、それ以上強くすると一気に崩れちゃう感じです。

僕の個人的な使い方としては、

普段は「自然な彩度」で調整する場合がほとんどです。

何でもそうですが、Photoshopで写真レタッチするうえで「やり過ぎ」ちゃうのはNGです。あくまで自然の延長で違和感なく仕上げることを意識します。

そして特定の色だけ彩度を調整したい場合は、

色相・彩度】の「彩度」を使って、「マスター」ではなく「レッド系」や「シアン系」など調整したい色を選んでおこないます。

ちなみに下の画像は【色相・彩度】で「レッド系」に切り替えて彩度を「-100」にしたものです。

レッド系 -100

赤系統の色だけ彩度が低くなってますよね。

こうやって特定の色だけ選んで調整できるので便利です。

 

今回ご紹介した結果は、調整する画像の状態などによっても変わってくることもあります。

でも基本的にこのような考え方でOKだと思います。

彩度を調整する際には今回の比較画像をご参考ください。

今日はこのへんで。

それではまた!

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