#03 Photoshopの基礎知識を覚えよう 「デジタル画像編 その1」

Photoshopの基礎知識を覚えよう 「デジタル画像編 その1」

こんにちは、トーモです。

今回はPhotoshopの使い方第3回目です。

前回の記事はこちらです。

Photoshopの基礎知識を覚えよう 「ワークスペース編」

Photoshopはデジタル画像に直接手を加えることができるソフトです。

ここではデジタル画像についての基礎知識と特徴についてご紹介します。カタカナがいっぱい出てきて「うっ」って感じですが、これからPhotoshopを使ってデジタル画像を加工していく上で必要な知識になりますので、繰り返し読んで頭にいれましょう。学校ならどれもテストに必ず出るくらい重要です(笑)

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アナログ画像とデジタル画像について

アナログ画像とは写真や絵画などのように直接手で触れることができる画像のことです。

それに対してデジタル画像とは、パソコンやスマホ、タブレットなどコンピューター上で表示できる画像になります。

例えば手書きで描いた絵(アナログ画像)でもスキャナーでパソコンに取り込めば、デジタル化されてデジタル画像になります。

デジタル画像には大きく分けてビットマップ画像(ラスター画像)とベクトル画像(ベクター画像)の2種類があります。

ビットマップ画像とベクトル画像の違い

ではビットマップ画像とベクター画像についての特徴や違いについてみていきましょう。

ビットマップ画像とは

ビットマップ画像はピクセルという正方形の点が集まることによって形成されています。1つのピクセルは1つの色をもっていて、それが無数に集まることで様々な色を表現します。ビットマップ画像の写真を拡大すると、たくさんのピクセルで形成されているのが分かります。色やグラデーションの表現に優れているので、写真や絵画などの複雑な表現が可能です。

デジタル画像 ビットマップ画像

ビットマップ画像の特徴として以下を覚えておきましょう。

  1. ピクセルという点の集合でできている
  2. 複雑な色や形が表現できる
  3. 拡大・縮小すると画像が劣化する。(←超重要!)

※画像が劣化するというのは、どんどん画質が悪くなってしまうということです。例えば、元画像で鮮明にみえている写真でも、拡大するとボケたりして画質が悪くなってしまいます。

デジタル画像 ビットマップ画像 画像の劣化

ベクトル画像とは

ベクトル画像とは点と線で形成された画像です。ビットマップ画像のようにピクセルという要素が無く、最大の特徴として画像を拡大・縮小しても劣化しないので、ボケたりジャギジャギになったりしません。ただし、写真のような複雑な表現はできません。

デジタル画像 ベクトル画像

ベクトル画像の特徴として以下を覚えておきましょう。

  1. 点と点を結んだ線で形成されている
  2. 複雑な色や形の表現には向かない
  3. 拡大・縮小しても画像が劣化しない(←超重要!)

Photoshopで写真をレタッチする場合はビットマップ画像をいじることになります。Photoshopなら何でもできそうなイメージですが、ビットマップ画像の特徴上、特に画像の拡大を繰り返すとどんどん画質が悪くなってしまいますので注意が必要です

できるだけ写真の拡大はしないようにして、大きなサイズの元写真を使って作業するようにしましょう。

画像のカラーモードについて

カラーモードとはデジタル画像の色を表現する方法のことをいいます。カラーモードによって表現できる色が異なったりします。ちょっと難しい感じですが、とっても大切なので覚えておいてください。

主要なカラーモードでは「RGBカラー」、「CMYKカラー」、「グレースケール」、「モノクロ2階調」、「Labカラー」などがあります。

ここでは普段作業をする上でよく使用する「RGBカラー」と「CMYKカラー」についてご紹介します。他のモードは必要になったら覚えていく感じで大丈夫です。

RGBカラーとは

主にWebサイトなどコンピューター上で表示される色を表現します。パソコンやタブレット・スマホなどで見るWebサイトの色は「R(赤)・G(緑)・B(青)」の3つの色の組み合わせによって表現されています。それぞれの頭文字をとってRGBカラーと呼びます。

デジタル画像 RGBカラー

CMYKカラーとは

C(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)の3色に加えて、その3色のみでは完全な黒色を表現できないためK(ブラック)を加えた4色を使って色を表現します。主に印刷物の色を表現する際に使います。

デジタル画像 CMYKカラー

RGBカラーとCMYKカラーの違いについて

ざっくりですが、RGBカラーはコンピューター上の色を表現するのに使いCMYKカラーは印刷物の色を表現するのに使うというように覚えておけば良いです。

その他に一番重要な違いとして、CMYKカラーはRGBカラーよりも再現できる色が少ないという点です。

そのため、Photoshop上で色鮮やかにつくった画像をCMYKカラーに変換すると、くすんだ色になったり印象が異なる色になったりすることがあります。

これはどんな時に注意が必要かといいますと、例えばマグカップやスマホケースなどオリジナルグッズのデザインをPhotoshopでRGBカラーでおこなった際に、印刷会社ではCMYKカラーで受けつけるのが基本なため、CMYKカラーに変換します。すると自分のイメージと違う色になってしまうのです。

ですのでPhotoshopの作業では基本はRGBカラーでおこないますが、印刷物用など作成する場合にはCMYKカラーで作業することもあります。(最近ではRGBカラーでの入稿を受けてくれる印刷会社も増えてきています)

まとめ

デジタル画像にはビットマップ画像とベクトル画像があり、ビットマップ画像の作業時には画像を劣化させないため、むやみに拡大・縮小は繰り返さないようにしましょう。

デジタル画像の色を表現するのに様々なカラーモードがあり、Photoshopの作業は通常はRGBカラーでおこないます。印刷物を作成する際にはCMYKカラーで作業する場合もありますが、RGBカラーよりも色の再現性が劣るため注意が必要です。

初めて見る用語がたくさん出てきて難しいですが、この特性を覚えて作業することでクオリティを上げたりトラブルを避けることに繋がりますので、頑張って頭にいれましょうね。

それではまた!

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