通訳ガイド無資格でも可能に解禁から思うこれからのこと。

通訳ガイド無資格でも可能に解禁から思うこと。

こんにちは、トーモです。

2018年1月4日から、無資格でも有料の通訳ガイドがおこなえるように「通訳案内士法」が施行されました。

これまで国家資格がないとおこなえなかった有料の通訳ガイドが、一般の人でもできるようになったのです。

 

実は僕も遠い昔ですが、一時期通訳ガイドになりたいなって思っていた時期がありました。

鎌倉と英語が好きだったので、訪れる外国人の方に自分で案内できたら楽しいなと思ったんですね。

 

しかしながら、国家資格である通訳案内士の難易度が高かったりその他の事情から諦めてしまいました。

 

そんな僕からすると、今回の規制緩和は「遅いよ!」って思わずツッコミたくなりもするわけですが(笑)

 

この誰でも通訳ガイドになれるということについて、ふとこれからのことについて考えさせられたので記事にしてみました。

「別に通訳ガイドに興味ないよ」って方でも役に立つと思いますのでぜひ読んでみてください。

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通訳ガイドが無資格でも可能に解禁された背景

そもそもそれまで難関な国家資格が必要だった通訳ガイドという仕事。

なぜこのタイミングで無資格でも可能に解禁されたのでしょうか。

主な理由は2つあります。

ひとつは、通訳案内士は2017年段階で約2万2,000人登録されているのですが、その大部分が英語で、現在観光客数が急増しているインドネシア・タイ・ベトナムなどの東南アジアの方々への対応が追いつかないこと。

二つめは、通訳案内士の有資格者が関東や関西などの大都市に集中していて、地方での有資格者が不足しているということ。

きたる2020年東京オリンピックの際には現在の外国人旅行者約2,500万人から4,000万人まで増加することが見込まれています。

 

それはとてもじゃないけど足りませんよね(汗)

有資格者のうち稼働しているのは約6割ともいわれているようですので、圧倒的に足りません。

 

そこで国は規制緩和をおこなって、対応できるガイド数を増やそうとしているんですね。

 

業界内では規制緩和による通訳ガイドの質の低下を問題視する声もあるようですが、僕は個人的には良い流れだと思います。

語学が得意な方にはまたとない大チャンスではないでしょうか。

 

間違いなく個人の通訳ガイドと外国人旅行者を繋げるマッチングサービスが出てくるでしょうし(今もボランティアではあります)、個人発信で集客することだって可能です。

 

ここまでは通訳ガイドのお話。

ここからは今回の規制緩和について意味するものについて考えてみたいと思います。

 

通訳ガイドの解禁から思うこと。

先ほどにも書きましたが、通訳ガイドが無資格に解禁された理由は急増する外国人旅行者に対応しきれないからでした。

これまで通訳ガイドとして有料ガイドをおこなうには、通訳案内士という国家資格が必要だったわけです。

それってつまり国が承認・管理した人じゃないとおこなえないというものでした。

 

ところがここへきて、無資格者でもOKに解禁されたわけです。

語学力のスキルがある人なら誰でもやれる状況になりました。

 

これって、国から個人へバトンタッチされたということ。

 

言い方が悪いかもですが、国では管理しきれないから自由にするので皆さんあとはよろしくっていうことです。

 

もちろん、通訳案内士という資格は残りますので、信用性という意味から有資格者のメリットはあるでしょう。

でも、必ず無資格者でも超人気のカリスマ通訳ガイドって誕生すると思います。

 

語学力・コミュニケーション能力・ツアー企画力に優れ、それまでに無かったユニークなツアーを実行しちゃう人みたいな。

人気ユーチューバーの誕生と同じような感じ。

 

 

実は政府による副業解禁も似たような思惑があると思っています。

 

高齢・少子化社会が進むなかで、これまでの社会保障制度の維持は困難になってきています。

これから年数が経てば経つほど、どんどん難しくなっていくのは誰もが薄々感じているところ。

 

そんな状況で、もう国がみんなの面倒をみることは難しいから自由にするので個人で頑張ってください!っていう思惑がぜったいあると思うんです。

 

そこを何とかするのが政治家の仕事でしょ!って思ったりもしますが、いまさら人口増加の世に戻すのは無理でしょう。

 

つまり今回の通訳ガイドの規制緩和は個人の時代への転換のひとつのように感じました。

将来会社や組織は無くなって全部個人単位になるとまでは言いません。がしかし、個人のウェイトが大きくなるのは確かです。

 

個人の時代で求められるものとは?

これからの個人時代に対して、求められるものってなんでしょうか?

詳しくは別記事でも書きたいと思いますが、結論からいうと次の2つだと思います。

 

1、誰かの役に立つスキルの習得

2、セルフブランディング・発信力

 

これからというよりは、すでに求められているものだと思いますが、今後も重要なポイントであるのは確かです。

 

先ほどの通訳ガイドでいうと、

語学力・コミュニケーション能力・ツアー企画力に優れることが、誰かの役立つスキルの習得にあたります。

この3つが備わっていたら、案内された外国人の方はウハウハの大満足でしょう。

 

そしてそんなスキルが備わった通訳ガイドさんなら、セルフブランディングをして発信力を高めれば、企業を通さなくても引く手あまたです。

ファンをたくさん作るってことですね。そしたらガイド半年待ちなんてことにも。

 

そうなれば世の中がどうなっていたとしても、自分だけの力で十分生きていくことが可能です。

 

冒頭で「別に通訳ガイドに興味ないよ」ってあなたでも役に立つかもしれませんと書いたのはここの部分です。

 

つまり、通訳ガイドじゃなくても誰かの役に立てることは無数にあるわけで、そのスキルを磨いて発信力を高めていくことが本当に大切だと思っています。

でないと将来スキル格差なんてことにもなりかねません。

 

そのあたりはこちらの記事でも書いていますのでよければご覧ください。

副業社会到来!?副業2.0時代について考えてみた。

 

まとめ

通訳ガイドが無資格に解禁されたことについてご紹介しました。

これってもちろん語学が堪能な人だけに朗報ということではありません。

 

今は何の外国語もできないよって人でも、集中して勉強すれば数年で日常会話レベルまでスキルを身につけることは十分可能です。

そうすれば例えば5年後にはバリバリ稼げる通訳ガイドになっているかもしれません。

 

僕はもともと趣味で英語を練習しているので、楽しい範囲で目指してみようかなと思いました。

ゆーっくりでも10年後にはかたちになっているかもです。

 

今日はこのへんで。

それではまた!

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