こんにちは、トーモです。
今回はPhotoshopの使い方【初心者編】第17回目です。
調整レイヤーの一つである「レベル補正」についてご紹介します。
レベル補正はヒストグラムというグラフを使って主に画像の明暗を調整する機能です。
また画像にメリハリ(引き締めたり、ソフトにしたり)をつけたい時にも便利です。
前回ご紹介したトーンカーブにも似たような感じですが、レベル補正のほうが操作がシンプルで簡単におこなえます。
では早速みていきましょう!
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ヒストグラムとは?
ヒストグラムとは明るさのレベルの分布を表したグラフになります。
つまり、画像を構成する要素(ピクセル)で明るい部分と暗い部分がどのくらいあるのか表しています。

上の画像をみてください。縦軸はピクセルの分布、横軸は明るさのレベルを0~255の段階で表しています。
左側がレベル0で画像の一番暗い部分となり、シャドウといいます。
右側がレベル255で画像の一番明るい部分となり、ハイライトといいます。
例えばグラフのピクセル数が暗い部分に多く分布していればその画像は暗いということを表しています。

また、左右どちらにも偏りなく分布しているのであれば平均的な明るさの画像になります。

レベル補正の使い方
下の画像のように、横軸の部分には3つの三角のツマミがあります。

3つのツマミはシャドウにひとつ、中間にひとつ、ハイライトにひとつです。
レベル補正はこの3つのツマミを左右に動かすことで画像の明暗を調整していきます。
3つのツマミは左に動かすと画像が明るく、右に動かすと画像が暗くなります。
では実際にツマミを動かすとどのように画像が変わるのかみていきましょう。
まずは下の画像をみてください。

全体的に暗い画像です。ヒストグラムをみてもピクセルの分布(グラフの白い部分)が左側のシャドウへ偏っているのが分かります。
ハイライトのほうにはピクセルがありませんね。
そこで、ハイライトのツマミを左側にスライドさせてみます。スライドさせる位置はだいたいピクセルが分布し始めたところ(山のふもと付近)までです。

画像が明るくなりました!
ハイライトのツマミをピクセルの山のふもと付近まで動かしたのには理由があります。
ツマミを左に動かしたところ、ハイライト側の数字が255から166に変わっています。
これは「166より明るい部分はすべて真っ白にする」ということを意味します。つまり166より右側にあるピクセルは真っ白くなってしまいます。
真っ白になってしまうと元々もっていた色が失われますので、それは明るくし過ぎといえます。
例えばさらに左側にスライドさせてみると下の画像のようになってしまいます。

ハイライト側のツマミを「90」の位置まで左にスライドさせてみました。ツマミより右側にあるピクセルは真っ白になってしまうため、画像の丸で囲った部分のように「白とび」してしまっています。
白とびとは明るい部分の階調(色)が失われ真っ白になっていることです。
こうならないように画像とヒストグラムを見比べながら調整するのがポイントです。
まとめ
レベル補正はトーンカーブと機能は似ていますが、トーンカーブが自分でポイントをいくつも追加できるのに比べ、レベル補正は動かすポイントが基本的に3つしかありませんのでシンプルに操作できます。
使い分けはどんな画像をどのように修正するかによっても変わってきますが、僕はレベル補正で大まかに明暗を調整してから、トーンカーブでさらに細かく補正していくことが多いです。
今日はこのへんで。
それではまた!