【向山製作所】電子部品工場が生キャラメルをつくる理由

【向山製作所】電子部品工場が生キャラメルをつくる理由

こんにちは、トーモです。

みなさんスイーツはお好きですか?

僕はお酒も大好きなクセにスイーツにも目がありません。スイーツをつまみに一杯いけますw

今回は福島県にある電子部品工場「向山製作所」をご紹介します。

この会社の面白いところが、電子部品工場なのに生キャラメルを販売してるんです。

これだけ聞くと??ですよねw

共通してるのは何かを作るってことくらいですかね?あとは全く関係ないもの同士です。

なぜ向山製作所は電子部品をつくりながら生キャラメルもつくっているのでしょうか?

では、早速みていきましょう!

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電子部品工場の向山製作所が生キャラメルをつくる理由

1990年に福島県の農村部で操業した向山製作所は、高い技術で電子部品を製造し好景気の後押しもあって創業当初は順調に実績をあげていきました。

【向山製作所】電子部品工場が生キャラメルをつくる理由

出典:向山製作所HP

ところが、バブルが崩壊したことにより製造業への受注が激減したそうです。

あまりに仕事がなくなり途方に暮れる中、向山製作所の織田金也社長は従業員にある提案をします。

それは・・

「総菜を作って弁当屋でもやろうか」

この提案が全ての始まりだったわけです。

その提案にいたった理由がなんでも織田さんはもともと料理が好きで、中学校の頃は将来は調理職人になるって言っていたそうです。

とはいえ料理について専門的に修行した経験はなかったため、郡山の調理学校に通うことを決断し、学校が終わってからは郡山駅前のホテルの調理場で手伝いをしました。

社長が突然料理をやるって言い出したら従業員のみなさんも面食らうと思いますが、快く社長を送り出してくれたそうです。

2年間学校に通い、調理師免許を取るにいたりましたが、結局弁当屋を始めることはありませんでした。

というのも、折しもITバブルがやってきて本業の製造業がまた忙しくなったから。

そこからは新しい工場を建てるほど業績があがり従業員も100人ほどにまで拡大しました。

普通はこれでめでたしめでたしとなりますが、織田さんは景気に左右されすぎる製造業という仕事の将来に不安を感じたそうです。そんな中、出張で訪れた東京で売られていた各地のスイーツを見て衝撃を受けたのをきっかけにスイーツ作りを決断しました。

それまで1本しかなかった製造業という柱に、さらに全く別の柱を立てようとしたんですね。

材料と鍋1つさえあれば作れるという点から選ばれたのが「生キャラメル」です。

栄養士の資格をもつ女性社員に開発を命じ1年をかけてオリジナルのレシピを完成させました。栄養士の資格をもつといってもその女性社員がそれまで担当していたのは電子部品の加工。そりゃそうだ、だって製造工場ですもん。

最初その指示を受けた時はびっくりしたでしょうねw

オリジナルレシピへのこだわりから、最初はまずくて仕方ないようなものしか出来なかったそうですが、試行錯誤を重ねてようやく完成にこぎつけました。

未知の分野に挑戦して完成させる。ホントにすごいことです。
【向山製作所】電子部品工場が生キャラメルをつくる理由

出典:向山製作所 ネットショップ

そんな中で、再び逆境に襲われることになります。

2008年のリーマンショックにより製造業が大打撃を。

それまで順調だった受注が一気に仕事がなくなってしまいました。

製造業は景気の波をもろに受けるとは聞いていましたが、ホントにキビシイですよね(;^_^A

そういった厳しい状況の中で生キャラメル事業部を発足させていよいよ販売をスタートさせます。

オリジナルレシピによる洗練された味が評判を呼び、大手航空会社の国際線の機内食にまで採用されるようになったそうです。

ところが、ところが!

なんと今度は生キャラメル事業が大打撃を受ける事態に・・。

2011年の東日本大震災です。

原発事故の風評被害も重なり、生キャラメル事業は販売中止にまで追い込まれてしまいます。

ただ、そこでも織田さんはめげずに原材料を全国から調達するなどして乗り切ります。

その後は大手百貨店への出店やフランスの世界最大のお菓子の見本市「サロン・ド・ショコラ」にも出店。

東京にも店を構え、プリンやケーキなどの派生商品も開発しスイーツ部門の業績を順調に伸ばしていっています。

【向山製作所】電子部品工場が生キャラメルをつくる理由

出典:向山製作所 ホームページ

2017年には購買頻度の高いパン製造販売に初めて参入し、電子部品製造・スイーツ事業に並ぶ3本目の柱を育てようとしています。

向山製作所のここがスゴイ!

電子部品の製造メーカーだった向山製作所が、スイーツという全くの別ジャンルの事業を育てて別の柱にできたのは織田さんの柔軟な発想にあったのだろうと思いますが、普通はなかなか難しいですよね?

でも全く別の分野の柱というのは、景気やその他の不可抗力な影響を受けるリスクを分散させることができるため、そのメリットは言うまでもありません。

BSE問題が起こると牛肉業界が大打撃を受けたりということもありましたし、世の中何が起きるかわかりません。自分の力ではどうすることもできない逆境が突然襲いかかることはしばしば起こり得ます。

納豆だって納豆ダイエットが流行ったときには品切れ続出でしたが、今では安売り合戦の末の苦境に立たされています。

そんななかで、もしも織田さんが同じ電子部品の分野で別の柱を建てようとしていたら、リーマンショックを乗り切りれたかどうか分かりません。

もともと持っていた「料理が好き」というところから出発しているのも良いですよね。

やっぱり好きな事っていうのは何かを始める際にホントに重要だと思います。進む力と持続する力が違いますもん。

度々起こる逆境にも負けずに行動し続けたところもスゴイと思います。

リーマンショックで本業が大打撃、東日本大震災で新事業が大打撃って状況なら、ここで会社が潰れたっておかしくありません。

諦めずにやり続けることで今の成功があるんだということがとても良く分かります。

まとめ

電子部品の製造とスイーツの販売という全く別ジャンルの事業を柱にしている向山製作所をご紹介しました。

企業のお話ですが、もちろん個人にも当てはめることができます。

一人でおこなっているビジネスだって、全く別ジャンルのものを複数もつことはリスクの分散にも繋がります。

むしろ企業よりも一人のほうがフットワークが軽いため実現しやすいです。

一見まったく関係のない電子部品の製造とスイーツの製造ですが、向山製作所は電子部品の製造でつちかったノウハウで活かせる部分はスイーツ作りに取り入れています。

スイーツをつくるにあたって織田さんは温度に徹底的にこだわりました。そこで電子部品の製造過程で使っていたクリーンルームを生キャラメル用に設置したり、レシピの数値化や製造機器の自社開発など、本業のノウハウで活かせる部分をそのままスイーツ作りに導入しています。

こうやって横の繋がりをつくるっていうのも大事なことですよね。

どんなことだって何か活かせる部分ってあるはずです。そういった部分を多く増やしていけば相乗効果が期待できます。

織田さんはこのように話したそうです。

「大切なのは品質。その品質は部品もお菓子も食品も変わらない。その培った品質管理を今度はパンに活かしていきたい」

 

今日はこのへんで。

それではまた!

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